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時間ゼロの医師が投資を学べたワケ|循環器専門医のリアルな体験

時間ゼロの医師が投資を学べたワケ|循環器専門医のリアルな体験
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投資に興味があっても、日々多忙を極める医師にとって、「勉強する時間がない」というのは非常にリアルな悩みです。

これは多くの勤務医が抱える共通の壁かもしれません。

ただ、時間の作り方に“唯一絶対の正解”なんてものは存在しません。

あるのは、自分の働き方やライフスタイルにフィットした「それぞれの正解」だけ。

つまり、王道ではなく“自分道”を見つけることがカギになります。

今回は、私自身が勤務医時代にどのようにして投資の勉強時間を捻出していったのかを、少しだけリアルに振り返ってみたいと思います。

結論から言えば、「過労による体調不良」と「保険診療への漠然とした不安」が勉強時間を確保する原動力になりました。

これらがプレッシャーではなく、エンジンとなって、診療の隙間時間に少しずつ勉強の習慣を築いていったのです。

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過重労働に苦しむ医師が「投資」に目覚めた瞬間とは?

勤務医として基幹病院で働いていた当時、循環器内科の中堅として毎日が戦場のようでした。

月の残業時間は頻繁に100時間を超え、心と体は常にギリギリ。

そんな中、ある研究会への演題提出を突然命じられたのです。

当然、日中は診療に追われて時間など取れません。

スライド作りは必然的に夜間作業となり、睡眠を削るしかありませんでした。

しかも追い打ちをかけるように、上司からの一言。

「オレ、その研究会には出られないから、ヨロシク」。…この時の心情は、察していただけると思います。

そうして迎えたある朝、異変が起こりました。

起き上がろうとすると天井が回る。立ち上がれず、吐き気も止まらない。

今にして思えば、典型的な良性発作性めまい症だったのでしょう。

数日間、ベッドから動けず、ついに病院を休むことになりました。

しかし2日目の朝、電話口で上司から飛んできたのは「おまえいつまで休んでいるんだ!他のドクターが迷惑している、早く出てこい!」という怒号。

今では「働き方改革」が少しずつ進んでいますが、当時の医療現場はまさに“ブラック企業そのもの”でした。

このとき、ふと頭をよぎったのが「自分はこの働き方を、いつまで続けられるんだろう?」「体を壊したら、家族をどう養う?」という恐怖

そして、そこで初めて「不労収益」という概念が、現実味を帯びて浮かび上がってきたのです。

医師としてのキャリアに投資の選択肢が入り込む、その入り口となった瞬間でした。

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保険診療だけに頼れない?医師が感じた日本の財政リスクと投資の必要性

体調が回復し、再びルーチン化された多忙な診療生活へと戻っていきました。

しかし、あの“めまいの朝”を境に、少しずつ意識が変わり始めていたのも事実です。

以前ならただ目の前の業務に没頭していた時間に、「このままの働き方でいいのか?」「将来どうなるんだ?」と、自分自身と向き合う時間をあえて確保するようになったのです。

そんなとき、ふと目に入ったのが「国債発行額が増加の一途」という新聞記事でした。

記事には、「高齢者の割合が増えることで、国債の返済はますます困難になる」といった文言も。

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もちろん、以前から日本の財政状況が厳しいことは知識としては持っていました。

でも、このときは違った。あの「めまいの記憶」とリンクして、全身に「これはまずいぞ」という危機感が走ったのです。

それまで、保険診療医としての安定を何となく信じていた自分。

その信頼が、この記事をきっかけにガラガラと崩れていく感覚がありました。

「国が崩れたら、医師の収入だって無傷じゃ済まない」――そんなリアルな不安が、頭ではなく体に染み込んだ瞬間でした。

あらゆる“危険アラート”が自分の中で積み重なっていき、ついに閾値を超えた感覚。

この頃から、診療の合間に、自然と投資や資産運用について情報を集め始めるようになっていたのです。

医師としての専門性とは別に、“経済的なサバイバル術”を身につけなければ、という焦燥にも似た感情が、背中を押していました。

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勤務医が導き出した結論:「医師こそ投資で経済的自立を目指すべき理由」

体調を崩した経験と、日本の財政赤字に対する不安。

この2つの出来事が、自分の中で大きな転機となりました。

これまで仕事一筋で突っ走ってきた分、「じゃあ、これから何をすべきか?」という問いは、非常に重く響きました。

そして出した結論はシンプルでした。

――投資によって、国や職場に依存しない収入源をつくること。

株式投資は少しやっていましたが、勉強は手つかず。

まとまった時間を取って勉強できれば理想でしたが、現実はそう甘くない。

そこで私は、忙しい診療の“隙間時間”に、投資関連の本や記事、決算書やチャートを少しずつ読み始めました。

すると不思議なことに、「忙しい」と思っていた毎日の中にも、実は小さな余白がいくつもあることに気づいたのです。

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開業医となり、診療、スタッフ管理、経営、産業医、学校医など、忙しさは勤務医の頃と変わりませんが、隙間時間での勉強は続きました。

知識は一朝一夕には身につきません。

ただ、継続は確実に力になる。小さな積み重ねを重ねながら、小額からの投資を続け、時に失敗しながらも試行錯誤を繰り返しました。

結果が出始めたのは10年以上経ってから。

それでも、続けてきたことには確かな意味がありました。

純金積立はコツコツと含み益を生み、コロナ・ショックのタイミングで仕込んだ銘柄からは、いま安定した配当収入が入ってきます。

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勤務医時代に必死で詰め込んだ知識と実践が、今の経済的な“第2の土台”になっているのを実感しています。

「医師だからこそ忙しい。でも、医師だからこそ学びにも貪欲」。

そういう自分の強みを、投資にも活かすことはできる。

今振り返っても、あの“隙間時間”こそが、未来を変える扉だったと思います。

まとめ

医師として投資を志すとき、多くの人が最初にぶつかる壁――それが「時間の制約」です。

今この瞬間も、「投資に興味はあるけれど、勉強する時間がない」と悩んでいるドクターは少なくありません。

しかし残念ながら、その悩みに対する“唯一の正解”は存在しないのが現実です。

あるのは、自分の環境や価値観に合った「それぞれの正解」だけ。

私自身は「過労による体調不良」と「保険診療への不安」という二つの危機感をきっかけに、隙間時間を使って学び始めました。

「時間がない」と嘆くだけでは何も変わらない――だからこそ、自分にできる範囲から着実に手を付けていったのだと思います。

振り返って思うのは、「大切なのは“時間を確保する方法”そのものではなく、“時間を確保しようとするモチベーション”なのかもしれない」ということです。

切実な問題意識や未来への不安があったからこそ、行動が始まったのだと思います。

医師という職業は、過労による健康リスクと、保険制度に依存する経済リスクという、二重のプレッシャーに晒されています。

それを和らげる手段の一つが「投資」であることは、今や疑いの余地がありません。

「投資」の中身は、人によって「不動産」かもしれませんし、「株」なのかもしれないし、「その他」なのかもしれません。

いずれにせよ、投資はやみくもに始めればうまくいくものではなく、学びと実践が不可欠です。

だからこそ、不安を感じている医師の方々には、自分なりに投資の勉強に取り組む時間を、無理のない範囲で作っていただきたいのです。

実際に、投資からの不労収益が定期的に口座に入り始めると、将来に対する不安は驚くほど軽減されます。

それは、医師としての人生に経済的な自由度をもたらす「第二の保険」と言えるかもしれません。

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