株価が下がっています。
2021年末までは、コロナショックはありましたが、右肩上がりで上昇してきました。
でもインフレ進行に伴い、各国中央銀行は利上げを続けています。
利上げしていないのは、日本、中国、トルコぐらい。
これまでのように「買っておけば正解」ではありません。
今後の投資戦略をどうしたら良いか?考えてみました。
金融危機の芽は出ている!
ここ1ヶ月、さまざまなヤバいニュースが飛び込んできています。
なんかリーマン・ショック前夜のような雰囲気・・・。
クレディ・スイスの危機
以前から不祥事の噂が絶えませんでしたが、ここに来て大規模なリストラを行うとか。
倒産には至らないとの見方が大半ですが、
本当のところは分かりません。
リーマン・ブラザーズも「大丈夫」と言われながら、倒産しました。
英国年金基金の危機
簡単に説明すると、
経済対策のために大量の国債を発行することで、金利上昇=国債価格低下が起こり、
年金基金の持っている国債価格も下がり、年金を国民に支払えなくなってしまう可能性が高まったのです!
実際はもっと複雑で、年金基金がヘッジファンドのような危なっかしい運用をしていたのが理由なんです。
トラス政権は政策を撤回したのですが、火種はくすぶっています。
米国住宅価格下落
2年前はコロナショックの時なので、それを除くと、実に10年ぶりの下落。
リーマンショック直前のレベルです。
米国人は変動金利で借りることが多く、金利上昇は返済額急騰へつながります。
払えなくなったヒトは、鍵を置いて出て行くだけで、返済義務から解放されます。
損を被るのはローン貸し付け会社。
リーマンショックは、住宅価格下落1年後に起きました。
「今回潰れるのは、ローン貸し付け会社だけで、銀行は大丈夫!」
本当でしょうか?現代は編み目のように金融ネットワークが張り巡らされており、
一つ潰れると連鎖倒産になります。
とてもキケン。
投資の原点に戻るとき
一般人とプロは、投資のスタンスが異なります。
機関投資家は数ヶ月から1年で結果を出さねばならず、レバレッジを掛けて(借金して)、ゴリゴリにトレードします。
でも個人投資家は、長い時間軸で投資できる強みがあります。
長期投資がプロに勝てる戦略!
勝ちパターンは暴落時の買い!
振り返ってみても、利益が出ているのは長期投資です。
例えばコロナ禍だった2020年~2021年は、行動制限とリモートワークがトレンドで、
暴落した銘柄が多数ありました。
こんな時こそ「買い」。
バーゲンセールで集めた面々は、
株式指数が下がっている今でも、結構利益が出ています。
航空株
ANA、JALはプラス20-30%になっています。
コロナ禍では本当に航空株が安かった。
これからGoTo再開で、売り上げは伸びるでしょう。
航空株は株式優待もお得。
航空運賃の割引だけでなく、関連施設も割引になります。
家族に優待券を渡したところ、ANAホテルのアフタヌーンティーを安く楽しんでいました。
幸せのお裾分けという感じで、気分良好。
JR
JR東、JR西、JR九州はプラス20-30%。
特にJR九州は高配当率をゲットできました。
優待はJR料金割引ですが、最近は学会もオンラインで参加できるので、利用頻度が減っています。
そのため、株主優待は金券ショップへ。
紳士服
青山商事、AOKIホールディングスは、なんとプラス50-100%!
オリンピック関連のAOKI HD不祥事と株価は無縁でした。
「リモートワークが多くなり、紳士服は不要になる」という予測で下がったのですが、
その心配は全くありませんでした。
親戚に株主優待をあげたら、Yシャツも安く買えたと喜んでもらえました。
電力株
コレは利益が出た銘柄と出ていないモノにくっきり分かれています。
東電HDとJパワーはプラス30%。
北海道、東北、中国、北陸、九州は、マイナス15-20%。しかも無配転落と、良いところありません。
でも、ココがガマンのしどころ。
ライフライン関連なので、潰れる心配は極めて低いと思っています。
もともと配当が良いため、将来の配当再開が楽しみです。
今は現金を多く保有
恐ろしい勢いで進んでいるインフレが、日米欧の国民を苦しめています。
ウクライナ戦争は終わる兆しが見えず、産油国と米国の関係悪化が表面化した今、
エネルギー高から、さらにインフレが進むでしょう。
中央銀行は利上げをやめることが出来ず、
2023年にはリーマン級の暴落があると踏んでいます。
円安は進んでいますが、今は現金を多く保有することで、
バーゲンセールに備えます。