株価が下落しています。
証券会社の残高を見るたび、マイナスが増えて行く。
イヤなものです。
株は上がれば嬉しく、下がれば悲しい。
マーケットは上がるときゆっくりで、下がるときは一気。
雄牛(上昇相場)は階段を昇り、熊(下落相場)は窓から飛び降りる。
でもどうして下がるときは急降下なのでしょう?
それは「いわゆる個人投資家」と「いわゆる機関投資家」の行動パターンが原因。
でも、賢明な投資家は暴落時にも動じません!
なぜならメンタルがシッカリしているから。
医者は緊急時に冷静に対処するため、暴落時には有利です!
今回はマーケット下落時の心理を深掘りします。
いわゆる個人投資家
多くの個人は知識・経験が浅い状態で株への投資をしています。
どれを買うかの判断は、メディアや周りの意見。
自分で徹底的に調べて買う人はほぼいません。
株関連の雑誌、ネット記事、書籍には、
「この銘柄が上がる!」
といった内容であふれています。
少し前にベストセラーになった厚切りジェイソンの本。
ジェイソン流お金の増やし方
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これも、昔からあるインデックスファンドのドルコスト平均法。
この本で多くの人がインデックスETFを購入したことでしょう。
でも、上がるときは良いのですが、下がるときには狼狽してしまう。
厚切りジェイソンへのコメントも、以前は高評価でしたが、最近は非難めいたモノに変化しています。
本の中では、株価下落時もガマンして買い続けるよう書かれているのですが・・・。
それ以外にもGAFAM、ソフトバンクG、東京エレクトロン、ファーストリテイリング(ユニクロ)など、有名な大型株を高値で購入した人も、今は青色吐息でしょう。
多くの個人投資家は自分で調べることなく、漠然とした印象で売買するため、
株価下落では雰囲気に飲まれます。
損をしたくない一心で、投げ売りをし、それが暴落へとつながります。
一般機関投資家
投資銀行やヘッジファンドなど。
彼らは銀行や投資家から金を借り、大量の資金で取引をします。
つまりレバレッジを掛けているんですね。
そのため儲けるときには大きく儲けますが、
マイナスにふれると大損となってしまいます。
また3ヶ月~1年の期限で成績が悪いと、
勤め人なら解雇され、独立系なら投資家が離れて行きます。
そのためマーケットが動く初期段階で売り抜け、利益を確定します。
損を出したら仕事がなくなる!そりゃ暴落したら投げ売りします。
いわゆる個人投資家といわゆる機関投資家が暴落を産む
この2つのグループで、投資家の9割を占めるんじゃないでしょうか。
彼らは周りの状況に左右されるため、
投資環境が悪くなると一斉に売ります。
その結果がマーケット暴落。
コロナショックが記憶に新しいと思います。
投資家達が暴落を作っていたのです。
賢明な投資家
一方、暴落に慌てない投資家もいます。
例えばウォーレン・バフェット。
彼の行動は、リーマンショック・コンフィデンシャルで知ることが出来ます。
リーマン・ショック・コンフィデンシャル(上)
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リーマンから資金注入を依頼されたとき、決算書の欺瞞を見抜いて断り、
マーケット崩壊時には好条件でゴールドマン・サックスに投資する。
バフェットは投資対象を深く知り、暴落で皆が不安になっているとき、
安くなった株を大量に購入し、大金持ちになりました。
もちろん全ての投資が上手くいっているのではなく、
コロナショックの時には、暴落していた航空株を損切りしました。
でもこれは純粋な投資判断です。
賢明な投資家はマーケットの歪みを利用して、
バーゲンセールを見逃さず、長期で取引する。
その間、人によっては小額で短期取引をすることもあるでしょう。
大事なのは自分が何に投資しているのかよく知り、慌てないことです。
まとめ
個人投資家は、資金量と情報量で確実に劣ります。
機関投資家と渡り合うには、賢明な投資家になる必要があります。
ポイントは3つ。
1)投資は長期で考える
2)暴落や暴騰に惑わされない
3)マーケットの底で皆が悲観の時に大量に買う
マーケットは感情的で気まぐれです。
でも医者は、勉強が得意。
賢明な投資家になる要素は十分。
でも投資に慣れていないと、医者でもぼろぼろに・・・。
マインドコントロールは必須。
Dr. Kの本でも、わずかな損失でパニックに陥った内科医が載っています。
忙しい医師でもできる Dr.Kの株式投資戦術
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経験を積み、長期投資を中心にすれば、
機関投資家にも勝てます。