先日ダイヤモンド投資を考えて、宝飾店に言ったときのこと。
資産防衛のための ダイヤモンド投資
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医者だと分かると店員は、
「お医者様って金持ちですよね!」と。
心の中でつぶやいたのは、
「医者のお財布事情を知らないな・・・・」
「収入は多いのに、何で金持ちにならないんだろう?」
理由は3つ。
1)激務だから
2)高収入だから
3)医者だから
どういうこと?
激務だから
ドクターは忙しい。とにかく忙しい。
そのため、次の3点が問題となります。
使途不明金が多い
早朝出金の時、夜遅く帰宅する時、当直明けの時など、ぼーっとした頭でコンビニに入る。
ガム、アメ、コーヒーなどなど。
会計はクレカか電子マネー。
これらは「使途不明金」として積み上がります。
「ラテマネー」とも言われるように、日常生活で消えてしまい、記憶に残りません。
仕事が忙しく、細かい支払いまで覚えていられないのが原因。
多忙なドクターは簡単に罠にはまります。
資産形成の時間がない
資産形成には、現状把握とマネープランが欠かせません。
しかし、いずれも時間が必要。
学会だ、検査だ、術前だ、外勤だ、当直だ・・・。
自分の懐具合さえ把握する時間がない。
マネープランにまでアタマが回るワケありません。
妻・夫とお金の相談する時間がない
結婚している場合、パートナーとの協力が資産形成には不可欠。
でも休日さえままならない状態。
「妻が財産を管理しているから大丈夫!」
ホントですか?
医者の妻はステータスが高く、お付き合いにもお金がかかります。
気がついたら残高ゼロなんてコトも・・・。
女性医師の場合、夫も働いていることがほとんどで、この心配は少ないでしょう。
でも夫婦が協力しないと、穴の空いた財布になるのは同じ。
高収入だから
医者の平均年収は1,200~1,300万円。全世帯の上位7-8%に相当します。
十分もらっています。でも、なぜ貯まらないのでしょう?
それは高収入・高支出という問題です。
使っても入ってくる
収入が少ないと、将来の不安から消費が抑えられます。
しかし翌月も十分な給与が入ってくると?
安心して買っちゃいます。
医者の失業は極めて低く、高収入が維持されます。
将来の心配も少なく、消費をためらいません。
高いモノも買えてしまう
上位7-8%の高収入なので高いモノに手が届く。
一見良いようですが、せっかくの高収入もあっという間に消えて行きます。
しかも、一度上げた生活レベルは簡単には下がらない。
高い生活費は維持される。
下手に贅沢品を買えてしまうことが、金持ちになれない理由です。
使っても大丈夫と思い込む
使っても入ってくる、高収入のため高いモノが買える。
コレが続くと、消費癖がつきます。
躊躇なく贅沢品を買う。家の中には高価な物ばかり・・・資産増えませんよね。
このマインドセットに入ると、支出を減らすことが強いストレスに。
高収入が作る歪んだ認識が、金持ちへの道を閉ざします。
医者だから
???、医者だから金持ちになれない?
そう。ドクター独特の問題があります。
プライドがくすぐられる
高級店に入って、医者だと分かった瞬間、店員の態度が変わります。
持ち上げて、持ち上げて、高いモノを買わせる。
見え見えの態度に辟易することも。
でも、コレが効くヒトがいるんですよ~。
社会的立場の高い医者は、ちやほやされます。
どこに行っても「センセイ、センセイ」と呼ばれる。
本人のプライドも上昇。
気分良くサイフのヒモが緩むんでしょう。
宴会の支払いが多い
特に職場の飲み会。コメディカルより会費は高い。
コメディカルもそれを求めます。
良いか悪いかはさておき、高支出の大きな要因です。
たまに思うんですよ、
「同じもの食って飲んだんだけどな・・・」
家族が使う
奥さん、女子会に高いモノつけていきませんか?
「医者の妻」はステータス。周りからも金持ちと見られています。
安いモノをつけて行こうモノなら、ママ友の笑いの種に。
その点女性医師はまだ良いのでしょうが、今度は子供の教育費。
大都市なら当然のごとく私立のお受験。
子供の教育はとても大切ですが、お金は貯まりません。
解決策
さて、医者が金持ちになるにはどうしたらよいのでしょう?
具体策を3つ。
積み立て預金
手元にお金があるから使っちゃうんです。消しましょう!
銀行では積立定期サービスを提供しています。
給与振り込みの日に引き去るのがポイント。
残高を減らすと、自然と消費癖が治って行きます。
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「みんなと同じ」をやめる
金遣いの荒い医者同士、盛り上がるのは買い物やグルメの話。
朱に交われば赤くなる。知らず知らずのうちに生活費が増加します。
他人は他人、自分は自分。
同じようなモノを買わなくとも、仕事への影響はありません。
時間を作る
コレが一番大切。
資産形成には時間が必要です。
マネープランは家族ぐるみでやらないと、無意味。
診療は大切です。しかしそれと同じくらい、お金の管理は重要。
忙しい仕事の中、時間を作って出費を見てゆくと、
ラテマネー、ムダ遣い、宴会費の多さにびっくりします。
原因を「見える化」して対策を立てることが出来ます。
まとめ
お金が貯まらないのは、使っているから。
金持ちは投資で億万長者になっています。
しかし「タネ銭」がなければ投資も出来ません!
やっかいなのは、本人に使っている自覚がないコト。
医者はその属性のため、要らぬ出費をしています。
一度立ち止まって、消費癖に気づく事が大切です。