目の前にはピカピカのアウディ。
ようやく手に入れた。
左手には請求書。右手にはケータイ。
おもむろに番号を入力。
「・・・・支払い、来月まで待ってもらえませんか・・・」
ディーラーに電話していた。
了承してもらったが、気分はどん底。
払えるはずだった。仕事はガンバった。
払えるはずだった。節約で中古を選んだ。
払えるはずだった。貯金もしてきた。
払えるはずだった。今月の給与が入れば。
しかし・・・
クレカの引き落としを忘れていた。
「こんなに使ったっけ??」
翌月には完済したが、ショックを受けた。
金が足りない・・・。ナゼだ?
同じように悩むドクターに、是非読んで欲しい。
医者は金持ち?
時代はEBM。エビデンスをみる。
「お金で本当のコト言うわけないじゃん」
とは天の声。でもね。
勤務医の9%、開業医の30%が億万長者。
コレを計算に入れると、やはり富裕層は13%。
結論:医者の金持ちは13%
医者に金持ちは多い。
しかし87%は非リッチだ。
結論:大多数の医者は金持ちでない
コレが現実だ。
![【ナゼ?】医者のあなたが金持ちでないか](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2022/09/why-you-doctor-is-not-rich-320x180.jpg)
なぜ少ない?年収が低いのか?
そんなわけない。
医者の生涯年収
整形外科って稼げるのね・・・。
医者の収入は一般人の2~4倍。
間違いなく高収入。
なぜ金持ちが少ないのか。
理由はただ一つ。使いすぎだ。
![【医者は金持ち?】インフレで貧乏に!](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2022/12/inflation-makes-doctors-poor-320x180.jpg)
医者は浪費家
ワタシが言うまでもない。
この本に書いてある。
脱・高収入貧乏
→Amazon.co.jp
貯蓄額=収入-支出
大事なので繰り返す。
貯蓄額=収入-支出
医者は支出が多い。しかし、
100人医者がいると、100人とも答える。
「そんなに使ってない」
耳にタコができるほど聞いた。
と言うが、胼胝のできた耳を診たことがない。
現実を診て、いや見て欲しい。
外車、しかも新車、高い学会費、高価な医学書、高い宴会費・・・。
福沢諭吉が飛んで行く。サイフに穴が空いたように。
さらに、たちの悪いことに、使いすぎの自覚がない。
結果、医者はバイトを増やす。
![医局・医師会との付き合い|金持ちになるために](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2021/04/trap-of-doctor-community-320x180.png)
「バイトを増やす」はキケン
ドクターの時給は高い。
簡単に稼げる。しかし、
その手軽さが自分の首を絞める。
理由は2つ。
1)累進課税
高収入には高い税率が付いてくる。グリコのおまけのように。
収入が増えても、手元に残らない。
2)バイトは体力を奪う
いわずもがな。
バイトは時間の切り売りだ。夕鶴の「つう」のように。
飛べなくなっては身も蓋もない。
収入を増やすにも限界がある。
![医者がお金持ちになるには](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2020/08/to-be-millionaire-1-320x180.png)
貯蓄額=収入-支出
やはり節約が大事だ。
医者は節約をせよ
と簡単に言うが・・・
節約は続かない。
どうしてだろう。
理由はカンタン。必要と思っていないから。心の底で。
医者は自らを「金持ち」と思っている。心の底で。
しかし、現実の長者はわずか13%。
マジョリティーは働いても生活が苦しい「貧乏人」。
「自分は金持ち」というスイートな妄想を抱えながら倹約すると、
「なぜ俺様が節約?」と葛藤が生まれる。心にヒビが入る。
仮想世界は甘く現実世界は辛い。
ハートはブロークンし、医師の意志の力は削がれる。
これでは節約は続かない。
ではどうする?
節約はゲームにしてしまえ!
それが答えだ!(ウルフルズ:作詞・トータス松本)
と思ってこの本をとったが、ウルフルズのことは当然書かれていない。
残酷すぎる成功法則
→Amazon.co.jp
が、節約を続けるコツを教えてもらった。ゲームだ。
ゲームは「葛藤」を「ワクワク」に買えて、いや、変えてくれる。
「ワックワ~ク~、させてよ~♪」(中山美穂:作詞・松本隆)
ミポリン、好きだったな~。
「葛藤」が「ワクワク」に変われば、面白くなる。
面白くなると、心が折れない。
心が折れないと、続けられる。
続けると、節約が日常になる。
節約はゲームにしてしまえ!
![【あなた医者だよね】節約は楽しい!](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2022/05/saving-is-fun-320x180.png)
お、また天の声だ。
「どうやって?」
節約はゲームだ
自健例で示す。
アウディ事件でマリアナ海峡まで沈んだ心を癒し、
ゲーム感覚で節約をはじめた。
先取り貯金
金があるから使ってしまう。
パーキンソンの第二法則だ。
先取り貯金で、目の前の金を削った。
少ない手持ちでやりくりする。
貯めたマネーはもちろん「投資」へ。
ゲームだ。
買わない
「消費財の99%は価値が下がる」
ブランド品をリサイクルショップで売った時、痛感した。
売り値は雀の涙。
減価するモノは買わない。心に決めた。
しかし肩に力が入ると、余計に買いたくなる。
手に入らないものほど欲しいのは、世の常。
「必要なら後で買える、今は買うのをやめよう」
軽い気持ちでスルー。
モノは減ったが、少ない駒でまかなう。
ゲームだ。
衣料品はユニクロ
洋服はデパートで買っていた。
ブランド品こそ最高と思っていた。しかし
「自分は貧乏人だ」
断腸の思いでユニクロに変更した。が、
大いなる勘違いだった。ユニクロ最高、ワンダフル、まさに良品。
ユニクロさん、ごめんなさい。
同じメーカーは合わせやすい。コーディネートの幅が広がった。
ファッションを楽しむ。
ゲームだ。
節約サイト
回答者はフィナンシャルプランナー。
さすがプロ。節約ポイント、コメントが秀悦。
もっと知りたくなる。知的探求。
ゲームだ。
断捨離
節約に慣れると、少ないモノで生活したくなる。
空間が生まれるのが楽しい。
どこまで減らせるか。
ゲームだ。
断捨離したモノは次のとおり。
クレジットカード
断捨離の第一候補。
楽天カードを残して解約。できるだけ現金払いとした。
![【クレジットカード】医者は楽天カードを使え!](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2022/01/doctor-use-rakuten-card-320x180.png)
「金が減る」が「見える化」され、財布のひもは固くなる。
使っていなかったカードの年会費も節約。
限度額が低いって?月100万円もあれば十分だろ。
そもそも節約しているんだから。
クレカのステータス?貧乏人には不要。
雑誌
本屋さんごめんなさい。
雑誌広告はキケン。素敵な写真が並ぶ。
「ハイソなアナタには、コレがお似合いですよ~」
物欲が無意識に侵入し、購買欲をかき立てる。
見ざる。が吉。
コンビニ
店舗を破壊したわけではない。立ち寄らないだけ。
コンビニはすごい。新商品が次々ならぶ。しかも、
照度、床の色、商品配置、すべて買わせるよう計算済み。
行くと、何かしら買ってしまう。
小額なので記憶に残らない。
行かないのがベスト。
街歩き
街には「買わせる」仕組みが一杯。
有名店は地価の高い場所にあり、
多くの人にブランドを植え付ける。
が、生産数は少ない。
欲しい人は多く、数は少なく。
高価格が維持され、買える人は減る。
手に入らないモノは、さらに欲望の対象となる。
この本で学んだ
夢と金
→Amazon.co.jp
繁華街を歩かなければ、ブランドの戦略にハマらない。
![節約に生かす心理学|買わせる仕組みを見抜く](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2021/01/save-money-with-psychology-320x180.png)
やらなかった節約術
固定費見直しは既に行っており、
携帯料金や自家用車関連はクリニック経費なので除外。
医者は時間がなく、時間が取られる節約術は向かない。
家計簿
昔は家計簿をつけるのに時間がかかった。
時間的な負担が増えるので却下。
自炊
もともと朝夕は家で食べる。
昼は弁当を配達してもらっている。
1日500円。バランスもgood。
タイパを考えると、こちらの方が良い。
ポイ活
ポイ活に掛ける時間が惜しい。
また、支出が増えるキケンがある。
「ポイ活のために買う」は本末転倒。
![ポイ活は節約になる?](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2020/11/to_get_point-320x180.png)
フリマ
モノを買わなくなり、売るモノがない。
売るにしても、手間がかかりすぎる。
番外編:妻/夫が浪費家だったら?
未経験のため話せる内容は少ないが、
第三者の目を入れるのが良いだろう。
家計のプロ、フィナンシャルプランナーに相談すると、
パートナーも危機を感じてくれる。たぶん。
![医者とATM婚](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2020/10/atm1-320x180.png)
まとめ
高収入の医者は、節約だけで富裕層に到達できる。
やるか、やらないか、だけ。
節約が日常となり、自己イメージは「節約する貧乏人」。
ゲームは必要ないが、ワクワクもなくなった。
と思っていたら、面白いアプリが出てきた。
マネーフォワードMe。
使ってみると、ラク。こりゃ面白い。
こんなにカンタンに家計簿をつけられるとは、思わなかった。
またゲームを楽しめそうだ。
・・・to be continued !