2023年が明けました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2022年はウクライナ戦争、COVID-19など、さまざまな出来事がありました。
経済では、エネルギー高、インフレ進行、中央銀行の利上げが大きなトピックでした。
投資を行う上で、自分なりの見通しを持つことは重要です。
そこで今回は、2023年の投資戦略をまとめてみました。
やはり米国の状況を見ておくことがポイントです。
あくまで一個人投資家の見解です。
インフレは高止まり
2022年11月の米国インフレ率は7.1%で、天井を打った印象です。
この2つは一度上がると、なかなか下がりません。
2023年も、インフレは高いまま推移するでしょう。
賃金
コロナ禍は治まってきましたが、行動変容はしばらく続きます。
感染が怖い労働者は、客と接する仕事を辞めるようになりました。
特に、エッセンシャルワーカーが激減。
やめたヒトは、そのまま引退したり、自宅で投資やリモートワークへ。
人手不足は続くため、賃金が下がる要素はありません。
家賃
住宅ローン金利は高騰して6%台となり、家を買う人は減っています。
6%の30年ローンで3,000万円の家を買うと、
利子が3,470万円も付くので、
合計6,470万円にもなります!
家の値段より金利が高いって・・・。
持ち家をあきらめた人びとは賃貸に流れ、家賃が上昇しています。
こちらもカンタンには下がりません。
マーケットのテーマはリセッション
米国は短期金利が長期より高い、逆イールドに突入しています。
逆イールドになると、リセッション(景気後退)になると、過去のデータは示しています。
短期金利の上昇で、企業の資金繰りが大変になるためです。
特にハイテク企業は借り入れが多く、
金利の負担が大きくなり、企業収益が悪化。
これ、株価には明らかに悪影響です。
2023年はどこまで景気後退が進むのか、マーケットも注目しています。
QTも密かにヤバい
FRBは毎月、950億ドルの金融引き締め(QT)を行っています。
2022年4月をピークに、ドルの発行量が明らかに減り続けています。
いままでジャブジャブあふれていたマネーは、株、デリバティブ、不動産、仮想通貨へ流れ、価格を上げてきました。
しかしFTXの破綻に象徴されるように、今はQTによる危機が起きつつあります。
特にこれからヤバいのが、生命保険、年金基金、ローン会社、ヘッジファンドなどのノンバンクです。
実は銀行も結構まずい。
マーケットではあまり注目されていませんが、2023年は金融危機が勃発するリスクも、頭に入れておく必要があります。
ドル円は一服
一時は150円を超えたドル円。
今は大分落ち着いていますが、2022年はじめは115円でしたから、わずか1年で35円も上昇しました。
今後は、FRBと日銀の金利誘導に左右されるでしょう。
2022年12月20日の突然の金融緩和には驚きました。黒田総裁は春に任期を終えるので、
後任がどのような判断をするかが注目です。
また貿易赤字は、ウクライナ戦争による原油高・エネルギー高がまだまだ尾を引きそうです。
前のような110円台には戻らないし、一方150円も超えにくいのでは、と思っています。
まとめ:とにかく円を貯めて暴落に備える
以上を総括すると、2023年は株価暴落の可能性があります。
診療報酬費は変わらないので、とにかく稼いだら投資に回して、資産防衛を図ります。
ドル円は余り変化しないと思っているので、
まずは仕事をシッカリ行い、インフレに負けないよう節約し、
暴落のタイミングで大量の買いに走ろうかと思います。