こんにちは。山のクマです。
先日、地域クーポンが発売されたのですが、発売後数日で売り切れていました。多くの人が「お得」に弱いなという印象を持ちました。
「お得」の代表であるポイントもそうです。今は「ポイント活動=ポイ活」が流行っていて、様々な方法がネットには載っています。
確かに同じものを買っても、ポイントがつくとお得感があり、節約している感じがします。
しかし、本当にお得で節約につながるのでしょうか?
今回はこのテーマについて考えてみました。
結論から申し上げると、ポイ活と節約は相容れない要素があり、しかも大切な時間を奪うため、お得ではないと考えます。
ポイ活のメリット
ポイントはクレジットカード(クレカ)による買い物や、ポイントサイトを活用した買い物、サイトやカード入会などの条件達成、などでもらえます。
ポイントをためて様々なサービスやモノと交換できるため、メリットは大きいように思います。
同じものを買うにも、割引になる
クレカやお店のポイントは購入金額の0.5%~1%前後であり、特に高額な買い物で有利になります。
何のスキルも必要としない
ポイントをためるのには、あまり必要なスキルはありません。必要なのは、どのポイントがどの特典と交換できるか、という知識くらいでしょう。
節約に必要とされる家計簿も、税金の知識も不要です。
あまり勉強をしなくてよいポイ活は、多くの人がとっつきやすい節約法です。
空いた時間でゲットできる
ネットのアンケートなどでは、空いた時間を使ってポイントをゲットできます。
ちょっとした時間で稼ぐことができるため、時間活用という意味では良いかもしれません。
ポイ活のデメリット
ポイ活については、あまり語られることはありませんが、さまざまなデメリットが存在します。
店やクレカのポイントは、お金を使って初めてもらえる
これが一番の問題点です。ついつい「お得だから、まあいいか」と、消費行動に走りやすくなります。
節約は「余計なものを買わない」ことが大原則です。ポイ活は、この大原則と相反します。
こちらのブログで、節約の大切さを取り上げています。
アンケートなどのポイントは、時間を消費する
ネットでは「ポイ活は時間泥棒」ともいわれています。これは確かで、ついついアンケートに手間取ってしまい、思った以上に時間が過ぎてしまいます。
ポイ活の時給は、仕事より良いですか?その時間があれば勉強にあてたほうが、よほど稼げませんか?
投資のスキルを学ぶモチベーションがなくなる
これは節約というより、資産形成にかかわることです。
ポイ活にはスキルが要らないため、それで満足してしまうと、投資の知識を学ぶモチベーションがなくなってしまいます。
確かに投資は、知識のない人は損をします。そのため、参入しても早々にいなくなる人が多い。
株や不動産に、怖い印象を持っている人も多いでしょう。
しかし、しっかりと勉強をして投資すると、大きな資産が手に入ります。ポイ活を行うことで、投資の機会を逃してしまう。これは大きなマイナスです。
ポイ活の裏側は?
ポイ活の裏、つまりポイントを付与する側から考えたことがありますか?視点を変えると、別の景色が見えてきます。
消費者の得は店・カード会社側からの損
そう、ポイントは店・カード会社からすると「損」なのです。
でも、どうして損になるとわかっていながら、ポイントを消費者に与えるのでしょう?
例えばこちらのサイトが、店・クレカ会社側の視点を書いています。
プロが教えるポイントカードの仕組みやメリット、導入する際の注意点:Point Marketing Lab
その中の1番と4番に注目してください。
1.顧客還元の機会の創出
「優良顧客は、企業への利益をもたらしてくれる重要な存在です。」
4.間接的な来店促進
「顧客自身に「ポイントを貯めたいから、あのお店で買おう」と思わせる「促進方法」です。」
店に来てお金を使って欲しいからポイントを付与すると、はっきり書いてあります。
ではポイントの原資は何でしょう?
利益を還元するという、良心的なところもあるでしょう。しかし、ポイント分を価格に上乗せする場合も多いのではないでしょうか。
ポイントが付く分、高く買っている可能性があります。
思考停止になると、裏が見えなくなる
ポイ活=お得、で思考がストップすると、このような点は気づきにくい。その結果、店側の思惑に乗せられ、無駄なお金が出て行きます。これに気づかないことが、最もまずい状態です。
思考停止に陥らず、「どうしてポイントを付与するのだろう?」と思索するだけで、様々な事が見えてきます。
「無理の構造」では、この問題を深く掘り下げています。
無理の構造→Amazon.co.jp
まとめ
以上、ポイ活の問題点を見てきました。
もちろん、ポイントの全てが問題なのではありません。
電気料金など、カード払いにしても口座引き去りにしても値段の変わらないモノは、どんどんカードを利用して、ポイントをためてゆくと良いと思います。
節約や資産形成には、ポイ活は「おまけ」と考えるべきでしょう。