医師の生活

なぜ話が通じない?論理的思考ができない人たち

なぜ話が通じない?論理的思考ができない人たち

こんにちは、山のクマです。

論理的思考は大切と言われています。こちらでも述べました。

ネット時代にこそ読書が必要
ネット時代にこそ読書が必要こんにちは。山のクマです。 医者は仕事上、多くの本を読みます。 自分の場合、今は医学書よりも一般書を読む機会が多い状態です。...

論理的思考の基礎は、原因と結果を結びつけること。しかし最近、これができないヒトが多いことに気づきました

論理的思考ができるヒトとできないヒトの間では、意見が全くかみ合いません。そのため、いろいろなトラブルが起きます。

今回は、論理的思考ができるヒトを「考えるヒト」、論理的思考ができないヒトを「考えないヒト」として、考えないヒトにどう対処したら良いかを考察します。

結論は、「そういうモノだと割り切って接するしかない」という、なんとも残念なものとなりました

考えないヒトの行動

知り合いのドクターから聴いた話しです。

高齢の患者さんに窓口で対応していた看護師が、イライラしながら入ってきました。

看護師「まったく、○○さん、帯状疱疹なんですけど、皮膚科に行けと言ったんですけど、言うこと聞かないんですよ!どうします?」
医師「何でだろうね?」
看護師「知りません!」
・・・・・・
医師「(患者さんに対して)、あー、確かに帯状疱疹だね。皮膚科で診てもらったらどうかな?」
患者「うーん、そうなんだけど・・・」
医者「行けない理由でもあるのかな?」
患者「今日は連れて行ってくれるヒトが誰もいないんだ。明日なら行けるんだけど・・・」
医者「あー、そうか。それじゃ、帯状疱疹のクスリを1日分だけ出すから、明日必ず皮膚科に行ってね。最初にしっかり治療しておかないと、神経痛が残って大変だから。」
患者「わかりました。」

看護師が、患者さんの理由を知ろうとしていません。ただ型どおり「帯状疱疹は皮膚科」と対応しただけです

この看護師さん、ドクターが患者対応の方法について、その理由を教えても、興味を示さないそうです。つまり、結果から原因を推論するという回路を持っていない状態です

考えないヒトはたくさんいる

日々診療していて、「なぜ話が通じないのだろう?なぜわからないのだろう?」と思うことが多々ありました。この話を聴いて、原因から結果を求める、また結果から原因を考える、という論理的思考ができないのだと、腑に落ちました。

考えない人がたくさんいるのです

医者は診察中、無意識のうちに論理的思考を働かせています。つまり、考えるヒトなのです。そうでないと、治療方針や検査オーダーを出せません。

そのため、考えないヒトと接すると、「??????」と訳がわからなくなってしまいます。

考えないヒトの特徴

考えないヒトは

1)慣習に従っている
2)規則に従っている
3)周りの空気を読んでいる
4)感情におもむくまま

という行動パターンを示します。状況ごとに原因や対応法を論理的に考えないため、今までの価値観や自分の感情に則って対応します。

やっかいなのは、自分では「考えている」と思い込んでいるところです。考えないヒトの「考える」は、論理的思考を行うのではなく、どの規則に当てはまるかを見つけているだけです

そのため考えるヒトからは、

1)頭の硬いヒト
2)規則を守るだけの優等生
3)感情で周りを振り回すヒト
4)先入観の強いヒト
5)融通の利かないヒト
6)子供っぽいヒト

と映ります。これでは話が通じません。

考えるヒトの特徴

考えるヒトは

1)目の前の出来事について、原因や対策を論理的に考える
2)判断するまで時間をかける
3)自分の感情になるべく左右されない
4)周りの空気に左右されない

という行動パターンを示します。感情に左右されると論理思考が働かないため、冷静に対応します。

そのため考えないヒトからは、

1)自分勝手なヒト
2)空気を読まないヒト
3)判断が遅いヒト
4)冷たいヒト
5)大人なヒト

と映ります。

このように水と油であり、同じ日本人でも、別の人種に見えてしまいます。これでは上手く行きません。

対処法は?

考えないヒトに論理的思考を期待しても、おそらく無理です。なぜなら、論理的思考せず、今まで問題なく生きてきたのですから

考えないヒトの考え方を推論しようと思っても、論理立っていないため、無駄です。

ではどうすれば良いか?「そういうものだ」と割り切るしかないでしょう

組織のトップなら、マニュアルを細かく作って、わからない時は上司に相談するよう教育する。友達なら、共感を示しながら、受け流す。

なんとも残念な結論ですが、でも、「なんで頭を使わないんだ!」と怒るよりも、割り切って感情的にならない方が、心穏やかに過ごせます

心穏やかに過ごし、考えないヒトに対しては共感を持って接すると良いでしょう。

論理的な間違いを指摘してはいけません。なぜなら

【論理的間違い】-【論理的】=【間違い】

となり、「自分が非難された」と感じてしまいますから。

こちらの本でも、論理的・抽象的に判断し、共感力で対人関係を構築することを勧めています。

地頭力を鍛える→Amazon.co.jp

まとめ

以上、考えないヒトについて考えてきました。

論理的思考は、抽象的な部分が多々あります。こちらの本の中でも「抽象的に考えられない人がいる」とはっきり書かれてあり、「無理なモノは無理」と割り切るよう勧めています

具体と抽象→Amazon.co.jp
これは仕方ないですよねー。イライラしても始まりません。割り切って、心静かに過ごしたいと思います。