こんにちは、山のクマです。
週刊ダイヤモンド2022年2月5日号の特集は「インフレ到来 安い日本を値上げが襲う!」です。
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記事の一つ「貧困化×インフレの脅威」を読んで、ぞっとしました。
中間層の没落が叫ばれて久しいのですが、
今後インフレが加わることで、日本人の平均余命が短くなるのではないかと思われたからです。
しかも医療現場で、その徴候は見られています。
インフレにより、ナゼ寿命が短くなるのか?
じっくり解説してゆきます。まずは現状から。
中産階級の貧困化
記事の中では、貧困化(Screwing)とインフレ(Inflation)をかけて、Screwflationが進行していると述べています。
インフレはこの1-2年進んでいると言われていますが、実は生活必需品の値上げは、2008年頃から見られています。
必要なモノの値段は、既に上がっているのです。
日本の厚かった中間層が、没落している事が見て取れます。
生活が苦しくなると直撃するのは食費
外来に来る患者さんの体型が、ここ10年で明らかに変わりました。
メタボの人が増えています。
よくよく話を聴くと、生活が苦しいため食費を減らしているのです。
少ないお金で腹一杯にしようとすると、炭水化物が多くなり、緑黄色野菜は少なくなります。
その結果、内臓脂肪の増加から高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病が増えるのです。
生活習慣病は増加するが、医療費を払えない!
今はまだ、クリニックを受診できるからマシです。
インフレが加速してさらに生活が苦しくなると、
医療機関に通えない人も出てきます。
「ウソでしょう?」と思う方もいるでしょうが、年に数人見かけるのです。
生活習慣病をそのままにした結果、心臓病、腎臓病、脳卒中などの重病で入院してしまいます。
一度重病になると、余命が低下します。
アメリカでは、白人男性の平均余命が下がった
自殺と薬物中毒が短命の原因ですが、根本には健康問題があります。
貧困はカラダも蝕んでゆくのです。
同じ事が日本でも起きています。
沖縄県男性の平均余命は順位を落としている
戦後すぐは全国トップだった沖縄県の平均余命。男性がずるずると下がっています。
原因はアメリカナイズされた食事と解説していますが、根っこには貧困があります。
貧困が健康問題を生み、寿命に大きく影響している構図は同じです。
なぜ男性か?
以前から、独身男性は短命であることが、データで示されています。
さらにバブル崩壊後収入は二分極化し、年収300万円未満は全体の35~36%にもなっています。
女性の皆さんはわかりますよね。稼げない男とは結婚したくないと。
このように貧困化が進んでいる日本人男性では、
1)健康問題
2)婚姻問題
という短命の危機に、もう曝されているのです。
これから日本人の寿命は短くなる可能性が高い!
記事を読んでいて、ため息が出ました。
「長寿国ニッポン」は没落の危機に瀕しています。
政府に期待する手もありますが、
まず自分で自覚して、収入増・生活習慣の改善に取り組む方が、
遙かに建設的です。
ドクターにとっては、患者さんが減る危機に直面します。
だって病院に来ないんだもの。
全ての人にとって、他人事ではないと感じました。
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