開業医ってうらやましがられますけど、
けっこう嫉妬されたり、たかられたり、嫌みを言われたりするんです。
開業すれば、すぐに金持ちになれると思っているようです。
そんな訳ありません。
ナゼか金持ちって嫌われます。
嫌っているヒトって、お金に対する執着がすごい。
「お金のとらえ方=マインドセットが原因で、金持ちになれないのでは?」
以前から思っていました。
それについて調べて行くウチに、面白い動画に行き当たりました。
中田敦彦のYouTube大学:【金持ちになる人、貧乏になる人①】お金持ちになる秘訣はメンタルが10割!
中田敦彦のYouTube大学:【金持ちになる人、貧乏になる人②】金持ちになるお金の使い方とお金に関する教育とは?
押しが強いプレゼンですが、本質を見事にとらえています。
元ネタはこちらの本。
金持ちになる男、貧乏になる男
医者といえども貧乏マインドのヒトはいっぱいいます。
なぜか?それはお金の正しい教育を受けてこなかったから!
お金に必要な教育は2つ。
1)お金に対する感情
2)お金を増やす方法
そしてもう一つ。
3)投資の恐怖を克服する方法
家庭と学校で受けた教育は、言葉に表れます。
たくさんの会話の中で、次のような場面に出会いました。
お金に対するマイナスの感情
お金は汚い。金持ちはずるい。
お金に対して、ネガティブな感情を持っているヒトは多い。
たくさんのドクターから、聞いてきました。
「診療報酬費が高いときに儲けていたんだから(ずるいよね)」
尊敬する先輩が発した一言。
しかもコレ、自分の職場なんです。
この発言を聞いて、「医療で儲けてはいけない」という心理が見えました。
この先輩、職場がキライなんでしょう。
でも、嫌いな職場からお金をもらっているんですよね。
なんか思考がねじれています。
「センセイ~、お金好きだから」
投資や節約の話しをしていたとき、後輩から言われた一言。
お金のことを話してダメなんでしょうか?
お金の話し自体がはばかられる雰囲気があるんです。
「開業すると、すーぐ高級時計を買うから!」
開業医の後輩へ発した勤務医の一言。
嫉妬心がにじみ出ています。
すべての開業医が金持ち、というワケじゃないんですけどね・・・。
上手くいかないクリニックについては、
「○○先生、大変そうだね!」と嬉しそうに話します。
お金を増やす間違った方法
お金に対してネガティブな感情を持っていなくても、増やす方法を知らなければ金持ちにはなれません。
でも、知らないまま医者になったヒトがほとんどです。
知らないだけなら良い。間違ったやり方を身につけています。
「病院から表彰されたんで、階級が上がって年金増えるな~」
尊敬する先輩が宴会で発した一言。
大きな組織に依存するというマインドセットが、染みついています。
誰かに頼るようでは金持ちになれません。
それに、自分の将来を組織に任せて良いんでしょうか?
病院が潰れることもあります。
年金もインフレで購買力を落とすこともあります。
すでにそのような状態ですが・・・。
「バイトを増やさないと」
医者あるあるです。
収入を増やすためには労働時間を増やすことしか思いつかない。
バイトは時間の切り売りで、限界があります。
それに、そもそも生活費が高いから、追加バイトが必要なんです。
高収入にはなりますが、金持ちにはなりにくい。
ただし、初期の頃に働いて節約して、投資の種銭を貯めるなら、金持ちへの道を歩いています。
目的を明確にしているかがポイント。
「新しいベンツ、いいよね!」
典型的な高収入・高支出の思考。
富裕層は派手な生活をしていると、多くのヒトが思っています。
でも、それはごく一部。
ほとんどの金持ちは倹約家です。身なりも質素で、ぱっと見では分かりません。
名著「となりの億万長者」でも、金持ちに最も愛されているのはトヨタです。
となりの億万長者
どこでお金の勉強をする?
絶対に医学部ではありません。医学部でお金をあつかうのは2つだけ。
医の倫理:患者が貧乏でも金持ちでも平等に診療すること
利益相反:学会発表では医療関係企業との金銭のやりとりを明示すること
義務教育?
いいえ、やりません。
義務教育の目的は「読み・書き・そろばん」プラス論理的思考。
今でも強烈に覚えている小学校時代のエピソードがあります。
日記に「また高級ホテルのふかふか枕で寝たい!」と書いたら、担任から「贅沢だ!!」とネガティブなコメントが。びっくりしました。
お金は汚いモノ、金持ちはずるいヤツ、お金の話は避けるべき、と学校では、言外に教えられています。
高校や大学?
確かに2022年から、高校の家庭科で投資について学ぶようになりました。
一見良いように見えますが、高校生達はどのような思いで授業を聞くのでしょう?
お金に対してポジティブな感情を持っている生徒は、ドンドン内容を吸収するでしょう。
ネガティブな感情を持っているヒトは、キライになるでしょう。
結局はマインドセットが大きく左右します。
では、お金に対する感情はどこで教えるか?
お金の感情は家庭で育てる!
経済格差が子供に連鎖すると問題になっています。
最大の理由は、親が持っているお金への感情。
親がプラスの感情を持つと、子供もプラスに。
親がマイナスなら、子供もマイナスに。
恐ろしい・・・。
お金に嫌悪感を持っているヒトに投資の話をしようモノなら、
「マウントとられた!!!」と反発されて終わりです。
打つ手ありません。
でも、自分自身でマイナスの感情とキチンと向き合うなら、嫌悪感を克服出来ると思います。
お金に対するプラスの感情を持つことは、最も重要です。
お金の増やし方はどこでも学べる
お金の感情と増やし方を親が教えることが出来る家庭は、ごくわずかです。
なぜなら、親自身が金持ちでなければ出来ないから。
開業医の家庭で育ちましたが、
「勉強して医者になれ、そうすればいっぱい稼いで、贅沢な暮らしが出来る」
と教わりました。コレでは億万長者になれません。
でも、今は富裕層になる本がたくさん出ています。
投資だけではなく、ビジネスの立ち上げ方、会計の知識などなど。
大人になっても学ぶ意欲があれば、いくらでも出来ます。
投資の恐怖を克服する方法
お金の感情もプラス、増やし方も分かった!
でも、ラスボスがいます。それは恐怖心。
自分の虎の子を出して、上手く行くかどうか分からない。失敗すると財産が減る。
最初はものすごく怖いんです。
コツは「少しずつやること」。
ビジネスなら副業として、投資なら小額から。
人間には向き不向きがあります。成功法はヒトによって違います。
ちょっとずつやって、失敗したらやり方を変える。
小さな失敗を積み重ね、自分に合った方法を見つける。
上手くいくまで繰り返し、恐怖心を徐々に克服する。
富裕層、超富裕層たちは、このようにして大きくなっていきました。
家庭環境、運、得意分野、才能などにより、到達点はヒトにより異なります。
でも、チャレンジしなければ金持ちにはなれません。
まとめ
お金の勉強・教育ってとても難しいと思います。
幸い今は、金持ちになるための教科書がそろっています。
大人になってもマインドセットは変えられます。勉強も出来ます。
でも、自分から求めないと、誰も教えてくれないんですよ。
本を読んで、金持ちを見つけて話を聞く。成功者は皆、喜んで教えてくれます。
え、金持ちはどこにいるって?それを探すのも、お金の勉強です。