こんにちは、山のクマです
開業当初、会計の知識は皆無でした。
そりゃそうです、勉強する機会がありません。
でもいざ開業すると、コレ無しでは経営できません。
必要に迫られて勉強してわかった事があります。
鍵は「減価償却」!
コレがわかれば会計は簡単です!
さらに、使いこなせれば最強のツールになります。
今回は減価償却について、リアルな感覚を紹介します。
![【クリニック経営難】暗黒時代にどう立ち向かう?](https://med-fp.com/wp-content/uploads/2022/01/fight-against-financial-difficulties-320x180.png)
開業してすぐは、大体こんな感じ
税理士「先生、今期は600万円の利益ですね」
開業医「おー、それじゃあベンツ買えるね、ベンツ!」
税理士「いや、買ってもイイですけど減価償却で全部は落ちないっすよ」
開業医「???(減価償却って何?)」
こんな感じでしたね~。あ、ベンツは買っていないですよ。
医者の思いは叶えられない
「600万円の利益が出たら、600万円のベンツを買ってナゼ悪い!」
経営者なら誰でも感じることです。
購入金額の全てが経費になれば、こんなに楽なことはありません。
ではどうして全部が経費にならないのでしょう?
減価償却は税金を払わせるためにある!
開業医の立場でみたら、これしか考えられません。
「長く使える機械などは、その年の利益を生み出すために使われた分のみを経費として認める」
コレが国の説明ですが、そんなもの屁理屈で納得できません。
だって医療機械を買うために、既にキャッシュアウトしてますから。
経営者から見たら、企業活動のために出て行ったお金は、全て「経費」です!
でも国に逆らっても負けるだけです
イロイロ思うことはありますが、決まっているモノはしょうが無い。
減価償却について勉強するしかありません。
以後の話は定額法で進めます。
減価償却はカンタン
一言で言うと、
経費になるのは購入した物品の「耐用年数」分の1。
これだけです。
先ほどのベンツ、新車だと耐用年数は6年です。
1年で経費になるのは600万円の6分の1、
つまり100万円のみ。
利益600万円で経費100万円ですから、
500万円の黒字へと圧縮はされます。
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後でうまみが出てくる
1年目は損した感じがしますが、
それ以降は美味しくなります。
2年目以降は黙っていても、経費になるんですよ。
翌年の利益が300万円だったとして、
何も買わなくとも、
ベンツ2年目の100万円が経費になり、黒字額は200万円に減ります。
法人税は20%程度なので、
300万円×20%=60万円の税金が
200万円×20%=40万円に減ります。
減価償却がないと、手元に240万円しか残らなかったのが、
260万円残るコトになります。
大切なのはキャッシュフロー
クリニック経営で最も大切なのは、資金繰りです。
赤字では倒産しません。払うべきお金がなくなると、ツブれます。
そのため、黒字でも潰れる企業が出てくるのです。
これは全てキャッシュフローの問題です。
手元資金を残す鍵の一つが、減価償却なのです。
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まとめ
会計の知識って、本当に訳がわからないです。
どうみても税金を取るためのシステムですから。
でも「しくみ」を利用すると、資産形成に役立ちます。
本当に減価償却は経営の要です!
勤務医の方はなじみがないと思いますので、
自家用車、持ち家などの耐用年数を調べることからスタートしてはいかがでしょうか。