こんにちは。山のクマです。
医者が金持ちになるには、どうしたらよいか?
永遠のテーマです。
以前こちらのブログでも考察しました。
ただ、何か書き残したと感じていました。
そんな中、最近こちらの本を読みました。
「ふつうの億万長者」徹底リサーチが明かす お金が“いやでも貯まる”5つの「生活」習慣
→Amazon.co.jp
著者はトマス・J. スタンリー博士。「となりの億万長者」で有名です。
この本を読んで、医局や医師会と言った「医者コミュニティー」が、我々の消費行動や節約・投資行動に大きな影響を与えていると気づきました。
今回は、以前のブログをアップデートする意味で、医者コミュニティーのワナについて書きます。
医者の資産はどのくらい?
データをおさらいします。医師家庭のウチ、資産1億円以上は、13.4%です。
日本の富裕層(純金融資産1億円以上)は、最新のデータで2.4%です。
確かに医者は億万長者が多いのですが、一般的なイメージよりは少ない。
また前出の本によると、米国でも純金融資産1億円以上の医者は、全体の10%です。
医者コミュニティーの問題点
普段医者が付き合うのは、医者が多いモノです。医者の苦労も、医者同士なら通じ合います。
でも、同じ職種で集まることにより、医者の問題点がさらに強化されます。
金銭感覚が高め
医者の金銭感覚は一般人より高くなります。医学書一冊数万円するのも普通ですし、年収が高いため、高級品に目が行きます。
また仕事がブラックであるコトが多く、その反動で車や時計、ハンドバッグにお金をつぎ込むヒトも多い。
高級品を持つとどうしても他人のモノが気になり、もっと良いモノが欲しくなります。
ステータス
医者は金持ちというイメージから、新築マンションの勧誘やデパートの外商などが寄ってきます。
医者も医者で、自分のステータスを維持するため、高級品やブラックカードに手を出しやすくなります。
住むところは高級住宅街で、立派な家を建ててステータスを誇示します。若しくはタワーマンションでしょう。
収入を得やすいがブラック
医者は時間単価が高いため、残業やバイトで簡単に収入を上げることができます。
しかし残業やバイトは、時間の切り売りです。自分の時間がなくなります。
簡単に稼げて時間がないと、節約や投資について真剣に考えません。
実際にリクルートドクターズキャリアでも、投資をしているヒトは非常に少ない。
お金のことを口にしにくい
医者コミュニティーではお金の話をほとんどしません。話題に上がるのは、グルメと車と旅行です。
開業医の間でも、経営の話が出ることはまずありません。
あるドクターは「お金の話をしても、儲かっているときには自慢になるし、儲かっていないときにはしょぼくなる」と話していました。
自分もお金の話をして、「先生はお金が好きだからー」と揶揄するような反応をされ、それ以降お金の話題を避けています。
これではお金持ちになれない
医者コミュニティーの特徴を見てきました。あらためて見ても、お金貯まらないですよね。
ではどうするか?
「となりの億万長者」を参考にする。
となりの億万長者を、具体的に見ていきましょう。
高級住宅街には住まない
となりの億万長者は、高くない住宅街に住んでいます。その結果住まいに掛けるお金が低く、近所も金銭感覚が下なので、見栄を張る必要がなくなります。
高級品を買うより経済的に自立している方を好む
となりの億万長者が最も大切にしているのは、経済的自立です。そのため、身の丈に合った生活をします。
高級品を身にまとっているヒトを見ても、彼らはお金持ちではなく「お金持ちの振りをしているだけ」と、よくわかっています。実際彼らは金融資産がありません。
資産が減らず、むしろ増えて行くことで得られる安心感は、何者にも代えがたいのです。
他者に左右されない価値観を持っている
となりの億万長者は、自分が大切にしている楽しみがあります。
ある億万長者は、大衆向けメキシコ料理屋がお気に入りです。味は抜群ですが、バターが出ないことが難点で、自分で持ち込んでいます。
ある億万長者は、誕生日プレゼントに用意されたロールスロイスを断りました。理由は、釣った魚をトランクに放り投げることが出来ない事と、経営している工場の従業員の目でした。
彼らは、セレブや芸能人の消費行動に影響されません。
自分の幸せ基準=自分軸をしっかり持っています。
資産形成に使う時間が多い
となりの億万長者は、節約や投資を考える時間が、一般人より長いのです。
つまり、お金に向き合う時間をきちんと作っています。
医者コミュニティーの影響を少なくするには?
となりの億万長者を見習い、医者仲間の影響を減らすにはどうしたらよいでしょう?
無意味な宴会は避ける
医者コミュニティーの中に身を置くことで、心地よさが生まれます。しかしそれは諸刃の剣です。
意識して無意味な宴会を避けると、距離を置くことが出来ます。
医者同士の飲み会は、どうしても医局のグチ、バブルな話になりがちです。また部下やコメディカルが加わると、奢らなければなりません。
本当に参加したい宴会は、そう多くないものです。
医者相手のセールスは流す
特に医師会の会員向けに、様々なセールスがかかります。マンション、車、旅行等々。
ステータスをくすぐられ、つい財布のひもが緩みがちですが、本当に必要なモノでしょうか?
話をまともに聞かないのが一番です。
上昇志向のヒトと結婚しない
男性医師の場合、様々な女性が寄ってきます。
その中には医者のステータスに魅せられた、上昇志向の女性も多くいます。
しかし、上昇志向の女性の金銭感覚は、となりの億万長者とは異なります。
結婚相手は資産形成にとても重要です。
こちらのブログもご覧ください。
自分にとっての幸せを考える
本当の幸せは実りある活動の中にあります。
高級車、高級時計、高級住宅。手に入れたときには高揚感に包まれますが、時間とともに維持費、支出の大きさが現実となり、苦しむこととなります。
忙しい中を縫って、内省することをオススメします。自分は何をしているときに、充実感が得られるか?
これが自分軸となり、幸せにつながります。
お金の話が出来る仲間を作る
お金の話がタブーなコミュニティーでは、節約や投資の勉強が出来ません。
ネットで様々な節約術、投資術がヒットしますが、医者向けのコンテンツは、ほとんどありません。
医者仲間で、お金に興味ある人の輪に入ると、一気に成長できます。
自分が入っているオンラインサロンも、オススメです。有料のためか、冷やかしや荒らしはいません。
情報にお金を払うというマインドも、投資の勉強には重要です。
まとめ
以上、医者コミュニティーのワナを書いてきました。
医者コミュニティーの価値観では、かりそめの幸福感を得るために、お金がどんどん飛んで行きます。
資産が減らず、むしろ増えて行き、自分の好きなことに没頭できる安心感。
これは贅沢よりもずっと幸福感をもたらします。
仕事が終わったら白衣を脱いで、自分軸でお金と付き合いましょう。