医者の仕事

【AI時代】医師が体験した、ChatGPTを駆使する医療プロフェッショナル

【AI時代】医師が体験した、ChatGPTを駆使する医療プロフェッショナル
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「ヤバい・・・流れに乗らないと・・・取り残される・・・」

週間ダイヤモンドの特集を読んで、ぶったまげた。




ChatGPT完全攻略 (週刊ダイヤモンド 2023年 6/10・6/17合併号)
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ChatGPTは既にビジネス界で広く利用されている。

医療界へも進出中。

AIの流れに乗らないと、取り残される。

けっして煽りではない。

早速使ってみた。

産業医先の講演

内容は「熱中症」。

おいおい、専門外だってば・・・。

流石にChatGPTはスライドを作ってくれない。

しかし、スライド構成は提案してくれる。らしい。

こりゃ、利用しない手はない。

まずは「プロンプト」と呼ばれる命令文を作成。

なお、以下のプロンプトはコピペで自由に使ってOK。内容は適宜変更して欲しい。

プロンプト

あなたは産業医です。建設会社でパワーポイントを使って講演することになりました。スライドの構成を考えてください。

#時間 30分
#スライド枚数 30枚以内
#講演対象 建築現場職員 130人
#内容 熱中症の症状、統計的データ、対策方法
#聴衆が退屈しないような内容で
#医学的内容は、かみ砕いてわかりやすく
#高血圧で減塩しているヒトの注意点

出力結果

以下に、30分の講演に適したスライドの構成案を提案します。

1. スライド1: タイトル、日付、講師の名前
2. スライド2: 今日の講演のアジェンダ
3. スライド3: 熱中症とは何か、なぜ重要か(導入部分)
4. スライド4: 熱中症の症状一覧とその説明
5. スライド5: 熱中症の症状をわかりやすくイラストで表示
6. スライド6: 建設現場での熱中症についての統計データ(全体の統計)
7. スライド7: 具体的な例を用いた事例説明
8. スライド8: 熱中症の対策方法(全体的なアプローチ)
9. スライド9-10: 熱中症予防のための具体的な行動(睡眠、飲み物の摂取、休息の取り方など)
10. スライド11: 減塩と熱中症の関係性について
11. スライド12-13: 高血圧で減塩している人のための熱中症対策
12. スライド14: 現場での実際の対策方法やツール(例えば、休息スペースの設置、冷却製品の使用など)
13. スライド15: チームとしてどのように協力して熱中症を予防するか
14. スライド16: 予防行動の確認リスト
15. スライド17-19: ケーススタディ(”もしXXが起きたらどうするか”のシミュレーション)
16. スライド20-21: 熱中症の早期発見と対応方法
17. スライド22: まとめと主なポイントの再確認
18. スライド23: 今後の改善のための提案や改革
19. スライド24-25: クイズやゲーム(熱中症についての知識をテストする楽しい活動で聴衆を活性化)
20. スライド26: Q&Aセッションの案内
21. スライド27-29: 予備のスライド(Q&Aセッションで具体的な質問があった場合に使う)

使用感

「おーーーーー」

出力結果を見たときのワタシの声だ。

良く出来ている。

なんといっても「抜け」がない。

気付かなかったポイントを教えてくれる。

こりゃ便利だ。

しかし無難な章立てであり、「つかみ」が弱い。

相手は一般人。医学の話は興味が湧きにくい。

のっけから話に引き込む必要がある。

この本で学んだ。




文章は「つかみ」で9割決まる
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順番を変え、出だしに熱中症データをもってくる。

熱中症の危険性を、いきなり脳天にたたき込むのだ。

また、寝る人が続出する。だろう。

退屈させない工夫はクイズではなく、

「ここら辺で寝落ち」するスライドで、別の話題を入れた。

短時間でプロットが一気に出来上がり、漠然とアタマにあった内容がすっきり整頓された。

こりゃ便利だ。

お中元・お歳暮のお礼状

ありがたいことに毎年いただく。

しかし、お礼状が、悩みの種。

この手の文章は、なかなか書き慣れない。

さすがに昨年のをコピペするのは失礼だし・・・。

そこでChatGPTの登場だ。

深津式プロンプトを応用し、以前書いた礼状を例文とした。

プロンプト

#命令書:
あなたは、内科開業医です。
以下の制約条件をもとに、最高のお礼状を250字以内で出力してください。

#制約条件:
・(お中元・お歳暮)に対するお礼状である
・例文を参考にする
・始まりは「拝啓」とし、季節の言葉を続ける
・差し出す相手は(取引先薬局・紹介医療機関)である
・最後は「敬具」とする

#例文:
拝啓、猛暑の項、ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
 さて、このたびはまことに結構なお中元の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。このようなお心づかいをいただき恐縮に存じます。
 日ごろは私どもが患者さんのことで大変お世話になっておりますのに、身に余るお心づかい、大変うれしく思います。
 まだまだ暑さは続くと存じますが、皆様の一層のご健勝と貴社のますますのご発展を心からお祈りいたします。
 とりあえずお礼かたがたご挨拶申し上げます。
                    敬具 

#お礼状:

出力結果

拝啓、初夏の候、ますますお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 さて、この度は心温まるお歳暮の贈り物をお送りいただき、心より感謝申し上げます。このような温かいご配慮に深く感謝しております。
 日頃は患者様のお世話になっており、ご縁を大切にさせていただいております。貴重なお歳暮をいただき、心から喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
 夏の暑さが続く中、皆様のご健康とご繁栄を心からお祈りいたします。ご多忙の中、お礼の言葉をお伝えする次第でございます。
                    敬具

使用感

かなり良い感じにまとまった。しかし、

あまりにゴージャスなので、修正して使う予定だ。

取引先がブログを見てないと良いけど・・・。

AIにお礼状を書かせるのは賛否両論あるだろうが、

書き慣れた人に手本を示してもらっているようなものだ。

手本を修正して完成させれば、自分の文章となる。

AIを使いこなすとラクだ

ココは砂漠ではない。

しかし苦手な作業、とっかかりがつかめない業務の時は、砂漠にいる感じがする。

オアシスが欲しい。これがAIだ。

考えがまとまらないとき、慣れないビジネス文書作成など、

ChatGPTはドクターをラクにする。

使いこなす鍵はプロンプトだ。

プロンプトは呪文

下手な質問では、つかみ所のない答えが返ってくる。

ChatGPTが答えやすいよう、呪文考える。

テクマクマヤコン・・・ナウいヤングしか分からない。本題に戻る。

呪文=プロンプト。

昨年末にChatGPTがオープンになってから、

プロンプト開発が爆速で進んでいる。

今後使えるモノが、次々と登場する。

我々の分野でも活躍する。に違いない。

医療現場に用いる注意点

気を付けるべきコトも、当然ある。

個人情報

ChatGPTはネットにつながっているため、

当然ながら、個人情報取り扱いには要注意。

既に個人情報漏洩騒ぎがあった。

万全を期すなら、Microsoftの「Azure OpenAIサービス」の利用となるだろう。

出力文の真偽

ChatGPTは「それらしい言葉を繋げる」アルゴリズムで文を作る。

質問の意味は分かっていない。それはそれですごいが・・・。

またネットの情報を元とするため、

正確でないデータで「それらしい」文を作ってしまう。

「しれっと嘘を吐く」のだ。

ChatGPTのウソを見抜く知性が、医師には求められる。

最終判断はドクターが行うのだ。

でも、乗り遅れるな!

まだまだ問題のあるChatGPTだが、

流れに乗らないと、取り残される。

けっして煽りではない。

既に臨床現場で活用している例は、他にもあるのだ。

特に当直表作成と入退院調整。

必要だが誰もやりたがらない業務。

ブルシット・ジョブならぬブルシット・タスクだ。こいつにはChatGPTが抜群の効果を発揮する。

さらに、使いたくなる理由がある。

ChatGPTはいつもゴキゲン

当直表作成や入退院調整。

作業がつまらない上に恨まれる。頼む方も精神的にストレスだ。

このブルシット・タスクを、ChatGPTは喜んでやってくれる。

遊びで「あなたは中学校1年生の学生です。次の問題を解いてください」と入力したところ、

もちろんです!どの問題に取り組みますか?お知らせください」

・・・おい、ご機嫌すぎるだろ。

この調子でブルシット・タスクをやらせれば、人間のストレスは本当にゼロになる。

なお疑似的に感情を埋め込む事も可能だ。

さらにこんなプロジェクトも進んでいる。

高齢者と会話するAI

受付ロボットにChatGPTを搭載し、会話ロボへと変身させる。

感情的にならないChatGPTは、高齢者の長話にいつまでも付き合ってくれる。

家族は長話に嫌気がさして付き合わず、

デイサービスでもスタッフは時間に追われて「後でね」、

医療スタッフも忙しく、つい、ぞんざいな態度になってしまう。

犬猫相手も良いが、日本語を理解しない。

目に浮かぶ。会話ロボを高齢者は手放さなくなる。

さらに、ChatGPTは医者より共感力が高いと評価された。

高い満足度を得た患者は、医療者へ厳しい目を向け始める。

ふるい落とされる医者もいる

AIで「なくなる」仕事が話題だ。

医者は「なくならない」仕事の第一位。

喜ぶのは早い。開業医は二分極化される。

行列の出来るクリニックと潰れるクリニック。

淘汰されるのは、権威にふんぞり返っているドクターだ。

生き残るには実力だけでなく、コミュ力改善がマスト。

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ドクターよ、AIを使い倒して患者対応に全力を尽くせ

使えば使うほど、知れば知るほど、ChatGPTの威力を感じる。

AIナシでは仕事が回らない時代が、目の前にきた。

人工知能をどう使うかは、人間にゆだねられている。

手塚治虫は、鉄腕アトムでAIのユートピアを、火の鳥でディストピアを描いた。

AIの流れは止まらない。ワタシは鉄腕アトムに会いたい。

ChatGPTにブルシット・タスクは任せ、

空いた時間でコミュ力を上げるのが、医者の目指す道。

現場をAIパラダイスにするには、早く取り入れるが吉。

ChatGPTをゲームとして楽しんでしまえ!

このブログ構成も、ChatGPTに作らせた。もちろん、かなり修正した。

プロンプトを示す。何が出力されるか、楽しみながら試して欲しい。

プロンプト

#命令文:
あなたはプロの医師兼ブロガーです。以下の制約条件のもとに、ブログの構成を考えてください。

#制約条件:
・文字数は8000字未満
・テーマはChatGPTをつかってみた
・メッセージはドクターよAIを使いこなす時代だ
・ChatGPTはスライド作成とお礼状作成に利用した

#ブログ構成:

☆★☆ 山のクマおすすめ ☆★☆

AIの本質を、えぐり出している。




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