なんか最近、米国株の動きが変です。
8月5日に発表された米国雇用統計はとても良い結果だったのに、
株価は下がる方向。
普通なら景気が良いというデータで株価が上がるのに・・・。
いま米国経済はどうなっているのか?
今回は様々なデータから分析します。
結論から言うと、景気は悪化する可能性が高いと思います。
米国インフレ率は高い
COVID-19流行によるロックダウンが解除されると、インフレ率は落ち着くだろうと思われていました。
しかし、ドンドン上昇しています。
インフレの主な原因は、エネルギー価格の上昇。
ウクライナ戦争で一気に上昇しました。
でも、原油先物は下落
7月のCPIでもエネルギー価格上昇は減速しています。
この傾向が続くなら、インフレ率は落ち着くように思います。
でもインフレの要因はもう一つ。賃金の上昇です。
7月の雇用統計は強かった!
完全に売り手市場。そのため賃金は増加の一途をたどっています。
人件費上昇がそのまま物価に影響し、インフレ率は上昇しています。
給与が上がると生活は楽になるはずですが、実体は違います。
米国民は生活が苦しい!
給料は上がっているのに、クレカの返済遅延率が上昇しています。
ナゼ返済できないのでしょう?
インフレ率9.1%に対して、給与上昇率は5.2%と、賃金は物価上昇に追いついていないからです。
コレではいくら給料が増えても、生活は苦しくなるばかり。
借金は返せないし、買い物も出来ない!
完全に不況の入り口です!
今後インフレ率はどうなる?
エネルギー価格は下がるため、インフレ率は下がるように思えます。
でも賃金は、一度上昇するとなかなか下がりません。
しかも働きたいヒトは減っていて、人手不足から賃金は高止まりしています。
そのため、物価上昇スピードは緩やかになりながらも、高い状態でキープするでしょう。
そしてもう一つ心配の種が。
それは住宅価格です。
住宅価格はすごい勢いで上昇している
居住費はさらに上昇し、物価上昇圧力となるでしょう。
結局、エネルギー価格が下がっても、賃金と家賃の上昇が続くため、インフレ率は高止まりすると思います。
中央銀行はどう動く?
そのうちインフレ対策を、歴史的に重視してきました。
1970年代の高インフレの時、当時のFRB議長ボルカーは、景気後退を横目で見ながら、高金利でインフレを退治しました。
今は雇用状態が良好です。インフレが落ち着かなければ金利をドンドン上げるでしょう。
さらに気になる点が。
もしかすると金融危機??
利上げでさらに上昇する可能性があります。
そうなると、特にサブプライムローンが返済不能になって行くでしょう。
銀行などの不良債権が増えるかもしれません。
これ、日本のバブル崩壊や米国のリーマンショックと同じ状況です!
米国で金融危機が起これば、日本にも波及するでしょう!
まとめ
先行きを悲観的にみるクセがあるので、いろいろ考えてしまいます。
でも、これもリスク管理の一貫。
今後、インフレ率、雇用統計、住宅価格、金利はシッカリとマークして、金融危機の徴候をとらえる必要があります。
もし金融危機になったら、株価は暴落するでしょう。
でも、その時こそバーゲンセール。
優良な金融資産が、お買い得価格で購入できます!
今は現金を増やし、危機に対応しようと考えています。