診療所経営

【集患・増患】クリニック広告はどこに出す?

【集患・増患】クリニック広告はどこに出す?
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広告をどこに出したら良いのだろう?

開業医なら悩むところです。

さまざまな広告媒体がありますが、その効果は意外と知られていません。

当院では問診票にアンケートを盛り込んで、受診のきっかけを探るようにしています。

データをまとめてみると、ハッキリした傾向が見えてきました。

【集患・増患】クリニック広告はどこに出す?

新聞広告、立て看板、タウンページはコスパが良くありません。

地方都市であっても、ホームページを充実させるべきです!

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過去5年間のデータ

2017年8月から2022年7月までの5年間で、新患は1663人でした。そのうち、1449人から有効な回答を得ることが出来ました。

なお複数選ぶ人もいるため、合計は100%を越えます。

その結果が以下の通りです。

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口コミ:40.9%

やはり、リアルな口コミが最強の宣伝媒体です。

口コミの内訳は、家族が半分、友人・同僚が半分。

「客が客を連れてくる」ことは、クリニックも同じです。

口コミは、広告費ゼロで最大の効果を出せる、最強の媒体です!

良い口コミを作るコツは3つ。

1)患者さんのニーズを的確にくみ取ること
2)そのニーズに上手く応えること
3)家族や友達の医療相談にも積極的に乗ること

なお、悪い口コミも広がりやすいため、患者の不満は積極的に解消して行く必要があります。

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近所:34.4%

診療圏というコトバは今も有効です。

特に内科クリニックは他科への案内役も兼ねるため、近いところが重宝されます。

ご近所さん対策としては看板が思い浮かびますが、街道や電柱の看板は効果が薄いのです。

5年間看板を出していましたが、受診に繋がったのはわずか1人。

費用は年間35万円程度なので、コスパはとても悪い。

それよりも、積極的に挨拶し、笑顔で対応することが重要です。

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ホームページ:23.5%

そう、ネットが最も力を入れるべき媒体です!

当院のホームページは、開業時に業者に作成してもらい、5年間はサーバ管理もやってもらいました。

作成費用+サーバ管理代で約200万円でしたが、十分元は取れました。

契約終了後はサイトを自作し、更新・維持も自ら行っているため、年間約15,000円と安価に運営できています。

この費用で年間70人程度を呼び込めますが、

内科クリニックの患者一人あたりの収入は5,800円なので、

年間40万円の収入になります。しかもかかりつけ患者になってくれれば、効果は指数関数的に増えて行きます!

ネットはコスパ、効果とも最強の媒体!

サイトの維持を業者に委託する場合には、費用を考えて運営する必要があるでしょう。

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他院からの紹介:6.8%

紹介は重要な集患ルートですが、数は思ったほど多くありません。

しかし、勤務医とのface to faceのコミュニケーションは、とても重要。

ネットの時代でも、顔をつきあわせて話しをするだけで、親近感が生まれ、患者さんを紹介・逆紹介しやすくなります。

近年は多くのところで病診連携にチカラを入れており、懇親会などに積極的に顔を出すことが、とても重要です。

また診療のアップデートを怠らないこともさらに重要。

慢性心不全にβ-blockerが入っていない、高齢者の貧血で消化管出血を検索していない、DOACを投与しているのに腎機能を調べていない、など、

低い医療レベルのクリニックには、紹介しにくいモノ。

口コミにも影響しますから、医療のブラッシュアップは必須です。

その他の広告媒体:3.1%

5年間で、タウンページは5人、新聞広告は4人と、とても少ない。

例えばタウンページは年間10万円以上、新聞は1回1万円~3万円なので、とてもペイできません。

ネットのタウンページ広告を勧められますが、当院では掲載していません。

だって独自にホームページを立ち上げ、簡単なSEO対策を施せば、十分集患・増患できますから。

その他:3.1%

産業医先、校医先、ワクチンで来たことがある、などなど。

校医や産業医は時間がとられますが、報酬以外のメリットも大きい。

特に開業したての頃は、積極的に引き受けた方が集患・増患につながります。

ワクチンだけで来院するヒトも、将来の患者候補です。

とりあえず来てみて、ドクターや院内の様子を偵察しています。良かったら受診しようかな~、と。

ワクチンの効果や副作用について、丁寧にわかりやすく説明することで、かかりつけ患者になってくれる可能性が飛躍的に高まります。

まとめ

開業場所や診療科によって、広告媒体の重要性は異なります。

大都市近郊に性病科を開いているドクターの話では、ホームページ経由のヒトが最も多いとか。

病気が病気だけに、ヒトに聞けず、夜にググって来院するんですね。

彼は業者にSEO対策を頼み、リスティング広告にも費用を投じ、効果を頻繁に確認し、常にブラッシュアップさせています。

一方、地方都市の内科クリニックでは、ネット経由のヒトはせいぜい1/4。

サイトにチカラを入れている競合先はほとんどなく、ぬるいSEO対策でも十分上位に表示されます。

むしろ、口コミを熟成させる方が重要です。

開業コンサルや業者の話を鵜呑みにして、高い広告費を払うより、

丁寧で確実な診療を行い、笑顔で対応することが、最も効果的です。

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