ガソリン価格が下がりません・・・。
地方都市で自家用車は必須であり、苦労している山のクマです。
円安も進み、あちこちで値上げが相次いでいます。
5月7日に発表された東京の消費者物価指数(CPI)は、かなり上昇しました。
これから、どのように生活防衛をして行くと良いでしょう?
もちろん節約は大切です。
でもそれ以上に、財産価値の保全がさらに重要になっています。
今回は資産防衛策を検討しました。
結論は・・・やはり「ゴールド」でした。
物価上昇が明らかに
物価は、生鮮食料品を除いたコアCPIと、全てを含んだCPIに分かれます。
東京がこの状況だと、全国でも同じようなデータになるでしょう。
4月分は携帯電話値下げの影響が消失するため、さらに上昇すると見込まれます。
つまり4月の東京コアCPIは3.4%・・・。
日銀の目標2%を達成じゃあないですか!
さらに6月からは値上げラッシュ。見てください、この値上げ予定リスト。めまいしそうです・・・。
インフレ対策は喫緊の課題です。
給料はすぐには上昇しないでしょうから、まずは節約。
しかし中長期的にみて、資産防衛も必要です。
最近の円安をみると、預金だけでは購買力が低下します。
対策としては、外貨預金やFXでのドル買いが思い浮かびます。
でも、短期的には良くても、中長期的にはキケンになっているんです。
ドルの危機
ドルが危険な理由は2つあります。
通貨増発
一つ目の理由がこれです。
リーマンショック、コロナショックでお金が必要になり、
米国政府は国債をドンドン発行して、ドルは14年前の8~9倍になっています。
日本にいるとわかりにくいのですが、
ドルも購買力を失っています。
米国の中央銀行、FRBはドルを減らそうとしていますが、
その過程でまた金融危機が起きて、回収出来ないと思います。
今回のインフレ要因はウクライナ危機に端を発する資源高なので、
さらにインフレは進み、ドルの価値は低下すると思います。
原油とドルの関係
もう一つの要因がこちら。
これが、基軸通貨としてのドルを支えています。
原油って全ての国が使うので、ドル需要は高いんですよね。
しかしここ最近、ペトロダラーに大きく楔を打つような出来事がみられました。
世界最大の産油国、サウジアラビアが人民元での原油取引を検討しているというのです。
既にロシアは原油取引をルーブルで行うよう求めており、それに応じる国々も出てくるでしょう。
ペトロダラーは没落の危機にあり、
さらにドルが基軸通貨から滑り降ちる可能性すら出てきています。
半年から1年の中長期では、ドルのリスクになると思っています。
じゃあユーロは?
ドルがダメなら、ユーロを考えますよね。
でも、ユーロも南欧危機とコロナ禍で、15年前の8倍増刷されています。
欧州中央銀行のECBも、ユーロ回収へと舵を切り始めていますが、きわめて難しいでしょう。
ユーロも購買力を落として行くと思います。
安全なのは現物資産!
他の通貨は、流通量で考えると、資産保全としては難しいモノがあります。
候補としては、スイスフランやオーストラリアドルでしょうか?
それより、現物資産に目を向けてはどうでしょう?
インフレの時、現物資産価格は上昇します。
でも、不動産はなかなか取り扱いが難しい。資産化するには時間と経験が必要です。
やっぱりゴールド!
不動産と並んで現物資産とされるのが、金。
ピンとこない人がほとんどでしょうが、ゴールドは通貨です。
どの国でも通用するため「無国籍通貨」と呼ばれています。
有史以来、採掘された金の量は、合計17万トンと言われています。
採掘量は毎年3,000トン。計算上は15年で4.5万トン。1.3倍にしかなりません。
ドル、円、ユーロの様に8倍にはならないのです。
錬金術でも、元素である金(Au)は作り出すことが出来ませんでした。
増えない分、価値は保たれます。しかも買って保管しておくだけ。
インフレ対策として最も手軽な現物資産です。
ポートフォリオの10%程度でも加えておくと、円安やインフレの時、資産は守れると思います。