節約

「となりの億万長者」に学ぶ、医者のための借金返済の心構え

となりの億万長者

皆さんこんにちは。山のクマです。

借金、早く返したいですよね。借金を返すときに最も大切なのは、稼ぐことと節約を同時に行い、返済スピードを上げることです。返済スピードを上げると金利分の返済が減るため、資産形成と同じ効果を持ちます。

医師は高収入なため、返済は楽だろう、というイメージがあります。しかし、医師の多くは生活費が足りないために働き、しかも資産形成もままなりません。そのため借金を返すのもやっと、という場合がよく見られます。

なぜでしょう?それは医師の持つ「高収入マインド」が大きく関係しています。つまり高収入であるが故に、借金返済も資産形成も難しくなるというパラドックスが存在するのです。私自身も、この罠にかかっていました。

私の場合

開業当時、診療所と自宅を合わせて2億円を越える借金をしました。いざ診療を始めてみたものの、思ったようには患者数が伸びません。生活費のため、銀行の残高もみるみる減っていきます。

いやー、お金が減ってゆく通帳を眺めるのは、かなりプレッシャーです。今でもこの当時のことを思い出すと、胃が痛くなります。知り合いの開業医は、これで寝られなくなったと話していました。

しばらくして患者数が増え、生活も楽になっていったのですが、借金を返すのが精一杯で、なかなか貯金が増えません。

「おかしい、おかしい」と思いながら過ごしていたとき、出会った本が「となりの億万長者」です。この本を読んで、私はかなり衝撃を受けました。

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医師の高収入マインド

お金というものはね、一番簡単に手に入るものなんだよ、君。

「となりの億万長者」の中に載っている、ある医師のコメントです。そう、医師は簡単に金を稼ぐことができます。半日のバイトや一晩の当直で5万円、週末の日当直なら10万円を越える額になります。しかし、これがくせもの。

さて、もうご存じの方もいると思いますが、この「となりの億万長者」という本は、1970年代から90年代にかけて、米国の億万長者を調査した2人の学者、トマス・J・スタンリーとウィリアム・D・ダンコが書き上げた本です。

非常に多くの英知がつまっている本なのですが、一言で述べると、億万長者の多くは、節約を旨として生活し、資産を増やしていました。この本では、はっきりと「医者に金持ちは少ない」と書かれています。その理由の最たるものが、この医師に代表される高収入マインドです。

高収入マインドとは

ここで高収入マインドとは、「働いて簡単にお金を稼げるために陥ってしまう、心理状態」と定義させてください。

高収入マインドについては「となりの億万長者」の中で、「家計予算だ、資産運用計画だと時間を使うより、その分働いたほうが収入が増えるんだから、そんな無駄な事をしなくたって良いじゃないか、という医者は多い」と書かれています。

この高収入マインドのため、医師は家計費の見直しをしないだけでなく、物欲に従って「まあ、これくらい良いか」と、簡単に高価なものを購入してしまう事が多いのです。現代はそれを後押しする、クレジットカードがあります。

周りの目もある

医師は高収入というイメージから、どうしても良いものを勧められ、そして買ってしまいます。自分の事を思い出しても、やれブルックスブラザーズのシャツだ、ジョン・ロブの靴だ、ラルフローレンのポロシャツだ、と、超一流の衣服に、お金を注ぎ込んでいました。

これでは貯まりません。

一に節約、二に節約、三四がなくて、五に節約!

さて、「となりの億万長者」を読んで衝撃を受けた私がまず始めたのは、余計なお金を使わないこと。黙っているとついモノを買うクセがあったため、それをやめようと思いました。その具体的な内容は、次の通りです。

余計なクレジットカードを処分する

年会費の高いアメックス、ダイナースクラブは、速攻で解約しました。未練はありましたが、借金を返して十分な資産が出来てから、再度申し込みをしようと考えました。

そのほかのクレジットカードも解約し、残ったのは年会費ゼロの「楽天カード」のみ。これは、今でも使っています。

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断捨離を行う

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断捨離、流行りました。私の場合、着なくなった衣類、きつくて履くのが大変な革靴たち、ほとんど使わずに眠っていた電化製品、などを、とにかくリサイクルショップに売りまくりました。

これは不要品がお金になったというより、大げさに言うと資本主義経済の根幹を見る経験となりました。

あるとき、10年以上前のツイードのロングコートを売りました。購入時は10万円を越える、一流メーカーのモノです。

店員が値付けをしているあいだ店の中にいたのですが、その店員が「何このコート!こんなの誰も着ないよー!」と他のスタッフと話しているのが聞こえました。

その時私の中で、コートに対する執着が、「ふっと」離れてゆきました。そう、自分で良いと思っているモノでも、他の人が良いと思うとは限りません。売値は数百円だったと記憶しています。その値段で売りました。

この事を通して、ほとんどのモノは買った後に価値が大幅に下がるという現実と向き合うことが出来ました。自分にとっては大変貴重な出来事で、その後、物欲はかなり減りました。

目に入る情報は、減らす

以前から外車が好きで、雑誌は「CG カーグラフィック」を定期購読していました。写真もきれいなので、これを眺めているとあっという間に時間が過ぎてゆきます。しかし、物欲が刺激されるため、これも買うのをやめました。

はじめは、すごーく寂しい状態でした。しかし、数ヶ月もするとCGがないのが普通で、気にならなくなってきました。不思議なモノで、雑誌を見なくなってから、外車への興味もほとんどなくなりました。今の車が古くなったら、その時に情報を集めようと思っています。

ついでに、メンズクラブ、Leon等のファッション雑誌も買うのをやめました。たまに本屋さんで手にとって、ぱらぱらと、めくるだけです。気になるアイテムが見つかったら、それと似たようなものをユニクロなどで探すようにしています。

もう一つ、コンビニにはよほどでないと、立ち寄らないようにしました。コンビニは陳列、POPが素晴らしく、ついつい買ってしまいます。

まとめ

以上のように物欲を減らし、余計なモノを買わないようにしたところ、当然ながら家計状態は改善してきました。高収入マインドを取り除くことで、良い方向に向かいました。

生活費が減り、患者数が増えていったため、手取り給与の35%を診療所の返済分として医療法人に残し、外でバイトしている妻の給料も含めた手取り給与の、40%~50%を貯蓄する状態となりました。

この貯蓄分が、住宅ローンの繰り上げ返済に回っています。当初25年で組んだ住宅ローンも、結局15年で完済しました。

我々医師にとっては、この「となりの億万長者」は、借入金返済、資産形成のバイブルと思います。是非一度手にとって、じっくり読んでみて下さい。