こんにちは、山のクマです。
相変わらず医学部は人気のようですね。
偏差値は低下傾向ですが、それでも65を越えるところが多いです。
確かに自分の時より難しくなっています。
でも合格するための計画は、あまり変わらないと思います。
どのようなプランを立てるか?
情報はネットにたくさん載っていますが、
ほとんど都会のヒト向けです。地方向けは少ない。
そこで今回は、
地方在住者が医学部に入るための戦略を示そうと思います。
なお具体的な勉強法は、体験談や予備校のサイトをご覧ください。
スタートは中学生
大都市の受験生が有利なのは、
一つには中高一貫校がある事です。
そこに入らない子供も、ココの生徒を意識しています。
地方には中高一貫進学校がとても少ないため、
中学生から受験体制に入ると良いです。
といっても難しい事ではなく、教科書の内容が全て理解できるよう、
基礎的な学習をおろそかにしないこと。
周りを見ると教科書の内容が身についていないヒトが多く、びっくりします。
中学の内容が不明瞭だと高校で伸びません。
受験に対する熱量を上げる
もう一つ都会の特徴は、受験に対する情熱があるコトです。
地方はどうしても、受験に対する姿勢が甘い。
「大学は、行けるなら行こうかな~」
という空気が蔓延しています。
大学進学率は、都会で7割に達するのに対し、
地方では4割前後しかありません。
高卒で就職する友達が半分以上いる環境では、
大学受験に対する態度はぬるくなります。
ではどうするか?
地方は公立中学がほとんどですが、
実は勉強熱心な地域とそうでないところがあり、
学校の雰囲気が全く違ってきます。
可能なら勉強熱心な家庭が多い地区に住むと良いです。
周りが勉強すると、子供は勉強するのが当然と思うようになります。
医学部受験の動機付けは早いうちに
受験勉強を始めてから、
「何で医者になるのか」と悩む時間は無駄です。
余計なことを考えず勉強に集中する時間を確保するのが最優先。
「なぜ医者になるのか」は、中学生のウチに自分の答えを出しましょう。
ただ、医者になるのに大げさな動機付けは不要だと思うんですよ。
だっていざ医者になってみると、
仕事は幅広く、興味が尽きず、常に進歩する。
もう面白くて仕方ありません!
その上、やりがいはむちゃくちゃあります。
医者は、8割が満足しています。
地域一番の進学校に入る
医学部進学を目指すなら、一番の進学校への入学が必要と思います。
二番、三番の高校から合格しているヒトもいますが、
数はぐっと減ります。
実は地方の進学校は多くが公立であり、
中学の内容がしっかり身についていれば余裕で入れます。
公立の進学校に入れないと言うことは、基礎学力が足りないという事であり、医学部合格は難しくなります。
大都市の中高一貫校で難関校合格者が多い理由の一つは、
中学入試で基礎学力のある子を入れているからです。
大学時代に中高一貫校出身の同期もいましたが、
地方進学校と能力は変わらないと思いました。
進学校の授業が全てではない
進学校では授業時間が長く課題が多い。
そのため皆「ヒーヒー」言っています。
私もそうでした。
でも授業内容が偏差値を上げるモノとは限らないのです。
なぜなら教師の指導力は他の公立校と同じだから!
進学校以外からの異動もあるんですよ。
そのため進学校に来ると、先生方も「ヒーヒー」言います(笑)。
準備が大変なんですって。
コレが地方の進学校の実態です。
医学部合格は勉強量が全てですが、
偏差値を上げる勉強が必要です!
自分も高2までは、成績が低迷していました。
偏差値が上がったのは高3で予備校に通ってからです。
授業に頼らず、自分で偏差値を上げる勉強をする必要があります。
思い出深いエピソードがあります。
医学部現役合格後、高校の職員室に報告に行きました。
「おめでとう!、でも、おまえは浪人させたかったな~、そうしたら旧帝大の医学部に入れたのに」
担任から言われ、唖然としました。
やっぱあんたら合格させる授業をやっていなかったんか!!
進学校の授業が全てではありません。
もう古典になりますが、数学は暗記だ!も参考になります。山のクマおすすめ↓にリンク張っておきます。
金持ちしか医者になれない?
いいえ、違います。
親の収入が低くとも医者になれます。
地方進学校には様々な家庭の子供がいます。
医者の子、サラリーマンの子、自営業の子、農家の子・・・。
収入が高い家庭ばかりではありません。
最寄りの進学校では、学生の8割が学費免除となっています。
都会と比べて地方は、世帯収入が少ないんですよ。
それでも、難関校に入る生徒がいるのです。
ただ収入があると、私大医学部が視野に入るため有利になります。
世帯収入が低い場合、医学部をあきらめるのではなく、
国公立大を目指すプランを作った方が良いです。
親がやるべき事は?
医学部受験は本人の問題です。
しかし、親も様々な面で出番があります。
とにかく教育資金を貯めること
コレは論を俟(ま)たないでしょう。
国公立大でも6年間、学費と生活費を払うのは大変です。
ざっと計算したのですが、
親元を離れた国公立大医学部生は6年間で、
学費・生活費込みで1,200万円かかります。
一朝一夕には貯まりません。
やはり積み立て貯金がベストでしょう。
勉強するのが当然という環境を作る
勉強に対する親の意識は、子供に伝わります。
子供に「勉強しろ!」と言って、
お父ちゃんはテレビを見て笑っているだけで、
本なんか読んでいる姿は見たことない・・・。
これでは受験に対して子供の意識が向きません。
勉学は大事という親の態度を見せることがも大切です。
言ってはいけないコトバ
「おまえに医学部は無理!」
禁句です。
周りを見ると、頭の回転は速いのに、自分は出来ないと思い込んでいる子供がとても多いと感じます。
周りでネガティブなコトバが飛び交っているのでしょう。
家族が本人に掛ける言葉は、受験においてもとても重要です。
むやみに褒めすぎず、けなさず、
淡々と事実に沿った声がけをするのが良いと思います。
親は良かれと思って言っているのでしょうが、
子供の希望を打ち砕くコトバはタブーです。
確かに、学力的に医学部進学が難しい子供もいます。
それは親に言われなくとも、現実に直面した本人が判断するようになる事がほとんどです。
まとめ
ある一定レベル以上の実力があれば、
医学部に入るかどうかは小さな差でしかありません。
それは、
「偏差値を上げるための勉強を数多くしたかどうか」
難関大受験には様々な情報が飛び交っています。
その中で自分に合う方法は何か?
その人の置かれた環境によって異なります。
今回の記事が、地方にいる方々の参考になれば幸いです。